フィリピン情報技術ビジネス・プロセス協会（IBPAP）は26日、ビジネス・プロセス・アウトソーシング（BPO）産業の成長率について、今年は5.0～6.5％を見込んでいると明らかにしました。新型コロナウイルスの感染拡大は収まっていないが、BPO産業は基幹産業に位置付けられており、外出・移動制限措置の影響が少ないことが成長要因となります。

レイ・ウンタル会長によると、IBPAPが実施した調査では全体の87％の企業が今年の成長率を5～15％と回答しました。BPO業界の従業員数は2020年に前年比1.8％増の132万人となり、売上高は1.4％増の267億米ドル（約2兆9,000億円）に伸びました。

ワクチン接種を巡っては、BPO産業の従業員が優先リストに加えられました。IBPAPは業界内で免疫獲得を加速させるため、政府、製薬会社との3者契約で英アストラゼネカ製や米モデルナ製など計100万回分以上のワクチンを調達しています。

出典：NNA