フィリピン・ベトナムがデジタル通貨の発行検討
東南アジアのフィリピンとベトナムがデジタル通貨を発行する検討に入りました。両国の中央銀行が6月にもカンボジアのデジタル通貨開発に携わった日本のソラミツ(東京・渋谷)などと発行に向けた調査を始めます。スマートフォン決済アプリ「支付宝(アリペイ)」など中国系の決済サービスが国内に浸透するなかで、自国通貨の使い勝手を高めると同時に経済安全保障にも対応します。
フィリピンの中央銀行は2020年に中央銀行デジタル通貨(CBDC)の専門委員会を立ち上げ、21年から金融システムへの影響などを探ってきました。この段階を一歩進め、カンボジアのデジタル通貨「バコン」の導入実績があるソラミツなどとCBDC導入に向けた可能性を探ります。