日本支援のマニラ地下鉄事業、再始動へ
新型コロナウイルス対策として地域隔離措置が緩和されたことから、フィリピン初の地下鉄プロジェクトである日本支援の「マニラ首都圏地下鉄事業」が再始動しつつあります。
同事業は、深刻な交通渋滞の緩和を目的に計画され、首都圏北部ミンダナオ通りとアキノ国際空港が位置する南部ウエスタンビクタンを結ぶ32.4キロメートルの地下鉄区間に、13駅舎と1車両基地を整備。清水建設JVは、先行して部分開業する6.9キロメートルの区間に、3駅舎(タンダンソラ駅、キリノハイウェイ駅、ノースアベニュー駅)と1車両基地、それらを結ぶ3区間に計6本(上下線各3本)、総延長9.3キロメートルのシールドトンネルを建設予定です。
昨年11月に契約したその1工事には、タンダンソラ駅と車両基地、シールド機の調達と開削トンネル工事が含まれ、工期は67カ月。契約したその2工事には、キリノハイウェイ駅、ノースアベニュー駅の主要躯体建設工事及び、シールドセグメントの調達が含まれ、工期は49カ月。また、その3工事でシールド工事と2駅の建築設備工事が発注される予定です。