フィリピン、4月から外国人の入国全面解禁
フィリピン政府は25日、4月1日から外国人の入国を全面的に解禁すると発表しました。新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種を完了していることやPCR検査の陰性証明の提示などが条件です。新規感染者数は低水準が続いており「開国」を通じて経済再開にカジを切ります。
フィリピンは新型コロナの感染拡大以降、入国を希望する外国人は事前に許可の書類を取得する必要でした。取得に時間がかかるため入国をためらう要因となっていました。4月からはビザ(査証)の条件などを満たせば入国許可の書類(EED)なしで入国できるようになります。
同国は2月10日から、コロナ感染拡大前にビザなしで入国を認めていた国・地域のワクチン接種完了者を対象に観光目的の入国を認めました。入国後の隔離も不要だ。今回の措置によりビザが必要な国・地域から入国する外国人の事前手続きも簡素化されます。同国に長期滞在する予定の外国人の入国手続きも容易になるとみられます。
フィリピン保健省によると、新型コロナウイルスの新規感染者数が国内で大幅に減少。1日当たり400人を下回っており、東南アジア主要国の中で最も少ないです。
出典:日本経済新聞