【安全対策情報】年末年始にマニラ首都圏への渡航・滞在を予定されている方へ(犯罪被害の傾向・注意喚起)

2022-12-13

在フィリピン日本国大使館からの発表をお知らせいたします。

 

【ポイント】
●年末年始にマニラ首都圏への渡航・滞在を予定されている方に、最近の邦人の犯罪被害の傾向と注意点等を下記のとおりお伝えします。
●クリスマスや年末年始を控え、邦人の犯罪被害が多くなっています。常に狙われているという危機意識を持ち、トラブルに巻き込まれないよう(トラブルを起こさないよう)心がけながら安全対策を講じてください。(フィリピン警察当局からも、犯罪被害報告が増えているとの情報に接しています。仮に何らかの事件に巻き込まれ、危険を感じた場合には絶対に抵抗せず、安全確保を最優先してください。)

 

【本文】
1 スリ、置き引き被害
(1)気づいたらバッグを開けられ、旅券や財布等の貴重品を取られていた、といった報告が頻繁に寄せられています。
(2)歩行中、子供たちや浮浪者に取り囲まれ、小銭等をせがまれて困惑しているうちにバッグやポケットから財布や携帯電話(スマホ)を抜き取られる、あるいはショッピング・モールのエスカレーターの出口付近で、小銭やバッグ等を落とした人物とこれを拾おうとする人物等に行く手を阻まれ、前後にいる人々と密着する形でつまづいたその瞬間にバッグやポケットから貴重品を抜き取られるといった「集団スリ」の被害報告も複数寄せられています。
(3)飲食店等において、バッグ等の置き引き被害が相変わらず多発しています。
【注意1】外出の際はできる限り必要最小限の現金等を持ち歩くようにする、貴重品はバッグなどにまとめて収納せず分散して身につけるなどの対策を講じてください。
【注意2】特に一人歩きが狙われる傾向があります。「歩きスマホ」をしない、見知らぬ人物から声をかけられても不用意に立ち止まらないといった行動を心がけ、また恐怖を感じた場合は近くにいる第三者に大声で助けを求めるようにしてください。
【注意3】買い物中又は散策中も、前後左右の人の動きにできる限り注意を払い、エスカレーターなどはできる限り利用しないようにするなどの心構えが肝要です。
【注意4】バッグ類は、常に目に見える場所で確実に管理するよう心がけ、また席を外す際には必ず持ち歩くようにしてください。
【注意5】最近、携帯電話(スマホ)の盗難被害報告が多くなっています。また、「スマホがないと家族や関係者の連絡先がわからない。」、「データ化してあった書類が見られず困っている。」といった相談件数も増えています。特に旅行中の方は、連絡先や必要な書類をスマホで一括管理している方が少なくないようです。スマホを紛失した場合、あるいは盗難に遭った場合を常に想定し、必要なバックアップ対策を講じておくことが肝要です。

 

2 睡眠薬(昏睡)強盗被害
マニラ首都圏に滞在される方、特に若い旅行者からの被害報告があとを絶ちません。手口、被害例、注意点等を以下のとおりお伝えします。
(1)睡眠薬(昏睡)強盗とは
犯人(年輩の女性であることが多い)が狙いをつけたターゲットの旅行者(被害者)に近づき、同行を促し、その移動中又は移動先の飲食店等において、即効性のある睡眠薬(向精神薬)等を混入させた飲食物を勧め、被害者を眠らせて金品を強奪するもの、またその手口を言います。(精神安定剤(向精神薬)の一種である「Ativan(アティバン:登録商標名)」を用いることが多い犯人らの手口から、フィリピンでは、警察をはじめ、一般的に「アティバン・ギャングによる被害」と称されます。)
(2)手口、被害例
ア 観光地(マニラ旧市街:イントラムロス)やマニラ市内のリサール公園付近を散策中、見知らぬ人物から、「道を教えて欲しい」、「日本人? 日本にいる親類のことで相談があるんだけど」、「私たちも旅行者なんだけど、一緒に○○に行かない?」、などと声をかけられます。
イ これに応ずると、徒歩、タクシー等で移動することになります。その後の動きは実に様々ですが、次のような例が挙げられます。
(ア)飲食店で提供された飲食物を口にして意識を失った。気がつくとホテルの自室で寝ており、ポケットの財布と携帯電話がなくなっていた。ホテルの場所は伝えてあったが、ホテルの従業員に聞いても、誰が送ってきたかはわからないと言われた。
(イ)タクシーに乗ったが、どこにいるかわからなくなり、また友達と称する女性が2人便乗してきて、自分を取り囲んだ。その車内で渡されたスナック(あるいは果物、ビール等)を口にしたあとの記憶がない。気づくと路上で寝ており、旅券や財布等が入ったバッグがなくなっていた。
【注意1】被害者の多くは、「年輩(高齢の)裕福そうな女性だったのでつい気を許した。」、「とても人を騙すような人物には見えなかった。」、また一様に、「事例は承知していたが、まさか自分が巻き込まれているとは思わなかった。」、「一度行動を共にしてしまうと何かを断るのは難しい。」、「どこにいるかもわからず、また自分だけ食べない(飲まない)というわけにはいかなかった。」などと述べています。かなり巧みに被害者の心理を突いてくるものと考えられます。
【注意2】睡眠薬、精神安定剤等の向精神薬は、量や体調によっては身体に重大な影響を及ぼすおそれのある怖い物質です。見知らぬ人物から誘われても、簡単に同行したり提供を受けた飲み物、食べ物に口をつけたりしないよう、十分注意し、警戒してください。

 

3 各種強盗被害
フィリピン警察当局は、強盗被害が増加傾向にあるとして注意を呼びかけています。特に銃器(凶器)を使用した犯罪には十分な注意と警戒が必要です。
(1)夜間、パサイ市内の路上で、外国人旅行者が2人組の強盗に襲われ、抵抗した結果、銃で撃たれて殺害されたとの報告を受けています。
(2)バイクに乗った2人組からひったくり被害に遭い、手をかけていたバッグごと引きずられて負傷した例の報告を受けています。
(3)専用アプリで「Grabタクシー」を利用される方が増えていますが、利用者の「安心感」に乗じてGrabをかたり、乗車させた乗客から金品を奪い取ろうとする流しの運転手がいるとの報告を受けています。また、マニラ市旧市街地域を散策中、声をかけられて馬車に乗ったところ、人気のない路地に連れ込まれ、御者から金を出せと脅されたとの報告を受けています。
【注意1】常に狙われているという危機意識を持ち、単独での深夜・早朝時間帯の外出は避けてください。
【注意2】強盗に遭ったら絶対に抵抗せず、身の安全確保を最優先してください。
【注意3】上記1の注意内容と重複しますが、外出の際は、貴重品はバッグなどにまとめて収納せずできるだけ分散して身につける、必要最小限の現金のみを持ち歩くようにする(財布を複数用意し、持ち歩き用のものを分ける)などの対策を講じてください。
【注意4】歩行中は後方から来るバイクや自転車等に警戒してください。
【注意5】タクシーを利用する場合は、「Grab」か否かを問わず、どんなに急いでいても、車番等は乗車前に必ず確認するようにしてください。また単独での馬車の利用は避けてください。

 

4 その他
フィリピン、特にマニラ首都圏では、日本人を含む外国人男性を狙った買春絡みの恐喝、いわゆる美人局(つつもたせ)が多く発生しています。ショッピング・モールで若い女性に声をかけられ、同行した結果、金を出せと脅され、強く拒否したところ男性が現れて(あるいは同行した結果、レストランに誘われ、支払時にクレジット・カードの利用を促され、後日、そのカードの不正利用が発覚する)・・・といった例です。多くの場合、声をかけてくる若い女性について行かなければ未然に防ぐことができるトラブルですが、最近ではマッチング・アプリで待ち合わせた女性とのトラブルに関する報告も増えています。言うまでもありませんが、買春は違法行為であり、状況によっては最高で終身刑が科される重大犯罪となります。
特に18歳未満の未成年者に対するわいせつ行為等は、たとえ双方合意の下であっても、終身刑等の重刑が科される例もあります。
【注意1】遵法意識を強く持ち、上記同様、見知らぬ人物の誘いには軽々に乗らないよう注意してください。
【注意2】マッチング・アプリの利用にはリスクが伴います。十分留意してください。

 

犯罪被害例や防犯対策等、詳しくは「安全対策基礎データ(下記URL)」にも記載されていますので、併せ御参照ください。

 

安全対策基礎データ:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_013.html

 

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(問い合わせ窓口)
○在フィリピン日本国大使館
住所:2627 Roxas Boulevard, Pasay City,Metro Manila
電話:(市外局番02)8551-5710
(邦人援護ホットライン)(市外局番02)8551-5786
FAX:(市外局番02)8551-5785
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